桜ノ宮 月

驚きました。
江戸時代の歓楽街。
芸者として誇りを持っている女が、女郎の客であり女癖の悪い男に目をつけられる。

恋をする女郎、身体を売って稼ぐ芸者仲間、そんな世界を見て生きてきた花魁……嫉妬や裏切りにまみれた世界で、女は――。


………


正直に申しまして、最初の入りでは『こういった感じ』で書いていらっしゃるのかと、がっかりしかけました。そのため、中身に入った瞬間大変驚き、感服いたしました。


軽い口調の語り部(というのでしょうか?)から一変し、しっかりとした文章と知識で『芸者の話』にどんどん引き込まれていきます。


短いページ数にも関わらず内容が濃く、読みごたえのある作品だと思いました。



このようなことが実際昔にあったのかもしれないと思うと、切ないです。


ありがとうございましたm(__)m