作品コメント
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- みづき海斗
切ない
江戸の宵町を舞台にした作品は大切ですね。
本当の宵町の姿が桜木や花扇を通じて、判りました。丁寧な、注釈まで付けてあり、誰でも知っている遊郭の本当の姿が見えてきます。ぽん様の「語り口調」もこの小説の面白さの一つです。本当に長次郎はどうなったのでしょう?前の話の「遊郭に通うには3年分の給料がいる」(あの「葬式があるのですか?の話です)という事で3年間働き続けた久平とは対照的な長次郎でした。色々な角度から宵町を描いている 貴作品はある意味貴重な物語だと思います。 - 満月
真剣に…
はじめは文章がすごく難しいなーって思いました。
だけど、詳しい解説もあって、読み進めていくにつれてどんどんお話に入り込めて行けました。
このお話の世界観や、情景など…しっかり伝わって来ます。
ページが進めば進むほど、真剣に…引き込まれるお話でした。 - 野和
プライド
遊廓とは、人間のあらゆる欲望の
集合体である。
江戸時代、吉原。
女達の誇り、嫉妬、愛情。
様々な感情が湧き上がるこの場所で
桜木はその渦に呑み込まれていく。
一言、感服です。
冒頭の語り部が作品の完成度を
グッと上げています。
難しい用語も、読者への配慮として
きちんと解説されているので物語の
世界に浸ることが出来ました。
愛というものは複雑ですね。
心を満たすものでもあり、
心を壊すものでもある。
深い作品でした。 - 桜ノ宮 月
驚きました。
江戸時代の歓楽街。
芸者として誇りを持っている女が、女郎の客であり女癖の悪い男に目をつけられる。
恋をする女郎、身体を売って稼ぐ芸者仲間、そんな世界を見て生きてきた花魁……嫉妬や裏切りにまみれた世界で、女は――。
………
正直に申しまして、最初の入りでは『こういった感じ』で書いていらっしゃるのかと、がっかりしかけました。そのため、中身に入った瞬間大変驚き、感服いたしました。
軽い口調の語り部(というのでしょうか?)から一変し、しっかりとした文章と知識で『芸者の話』にどんどん引き込まれていきます。
短いページ数にも関わらず内容が濃く、読みごたえのある作品だと思いました。
このようなことが実際昔にあったのかもしれないと思うと、切ないです。
ありがとうございましたm(__)m