公園でうたた寝をしていた誠さんは 見知らぬ駅についていました
ちょっと不思議なはなです

誠さんがその駅に降りたのは、空が赤く染まる黄昏時

駅員に終点ですよと肩を叩かれて目を覚ますと、見知らぬ駅についていました。 プラットフォームには、小さな駅舎と改札口のある。いかにも田舎の駅で、誠さんの隣では懐かしいSLの蒸気機関車がもくもくと黒い煙りを吐いています。

はて? 誠さんはなんでこんな所にいるのか?解りませんでした。

誠さんは昔 先生をしていましたが 定年退職をした後 奥さんを亡くした後

1人暮らしをしていて 健康の為に毎日 公園を散歩するのが日課でした

いつもの散歩コースでいつも座るベンチに座って ほんの数分うたた寝をしていたはずが?

気がつくと見知らぬ駅に来ていたと言う訳でした

誠さんは知らない所に来て途方にくれていたその時?

「誠さんですね お迎えにあがりまました」

若い女の子の声がするので振り返ると? 誠さんは目がテンになりました

そこにいたのは 頭の先から 長いウサギのような耳が飛び出て 着ている服はふあふあとした赤色の短いスカートのゴスロリみたいな女の子が立っていました

「あの~ 一つ 聞いて言いかね?」

「はい なんでございましょう?」

「君のその格好は? コスプレと言う物かね?」

「失礼な 私の格好はコスプレなんかではございせん この衣装は私達のコスチュームでございます」

「ああ そうかね・・それは わりいことをした済まない」

「いえいえ 大丈夫ですよ」

そう言ってにっこり笑いました

その笑顔を見て安心した誠さんは聞きました

「ところで ここはどこなんだい? 私は公園でうたた寝をしていたはずが? 気がついたら汽車に乗って この駅で下ろされたんだが?」

「ここは終着駅でございます」

「終着駅?いったいどこの?」

そう言うと女の子は空を指差しました

誠さんも釣られて 空を見上げると 青い星が見えました

「あれは・・地球・・?」

その瞬間 ここがどこかわかりました

「そうか・・私は死んだのだね・・? つまり ここが私の人生の終着駅なんだね?」

「はい その通りでございます」

にっこり笑って答える女の子に誠さんは 聞きました

「これから 私はどこに行くのだね?」

「奥様の所でございます」

「なに 家内の所・・そうか・・だいぶまたしたからな」

そう呟くと笑みを浮かべました