元キャリアの坂崎加奈は部下をわざと撃ち殺したという疑いをかけられて、警察を辞めていた。果たして加奈の真実は―

 バイトで預かった犬を見失ってしまった大学生の志免只秋(しめん ただあき)は、うらぶれた探偵事務所に犬捜しを依頼する。


 その事務所の所長は、元警視庁のエリートキャリアだった坂崎加奈。




 彼女とともに、捜索していた志免は真田という刑事と出会うが、彼は加奈を、『人殺し』と罵った。


 加奈は部下で親友の袴田眞人(はかまだ まさひと)を誤射により、射殺していた。


 しかも、それは誤射ではなく、殺人であるとの密告電話が入ったというのだ。


 果たして加奈の真実は―?


 ※以前、iらんど大賞用に移したものなので、内容的には、『鉛の月』と同じです。