さよなら、愛しき夏のあの記憶。

作者風莉

7年前の冬、行方不明になった少女。僕も彼奴らも、その姿を完全には忘れずに7年間生きてきた。
そして今年、ある1人の少女が、今までの夏を掻き乱す。

「どうやら僕は君を信じるしか術は無い」



「私は誰にも愛されない。私自身以外には」



「そしてあんたはまた…繰り返す。馬鹿らしく」



「ああ、その通り。私は●●の事が大好きさ…溺愛してるよ」





7年半過ぎた夏に明かされる、本当のあの子の姿。


それは天使か、はたまた悪魔か。


1人行方知れずの少女と、僕等の夏はまだスタートラインに立ったばかり。