三穂 由貴子(みほ ゆきこ)
山あいの小さな町、結田に暮らす高校2年生。
中学時代の苦い経験から、地元と、昔から関わりのある全てを疎ましく思っていた。
古萩 未玲(ふるはぎ みれい)
由貴子の幼なじみ。結田生まれ、結田育ちの高校2年生。
高校に入ってから、難しい性格の由貴子にたびたび傷つけられてきたけれど、それでもめげずに彼女のことを慕っている。
『計算高く』なろうとして、友達づきあいに失敗し、クラスの中で孤立した由貴子。そんな由貴子を救い出し、自分が所属する文芸部に誘った未玲。
自分を責める由貴子に、未玲はある提案をして――
過去の自分の行いと、幼なじみへの思いの間で揺れる由貴子の心。短編です。
2019.11.13