rumi
読み終えると幸せを感じます
私はエリさんの小説が大好きでいろいろと読ませていただいているのですが、その中でもこの「ナツメ」が1番好きです。もうたぶん10回くらいは読んでいる気がします笑
それくらい大好きな作品です。
私の母も障害の子どもたちに関わる仕事をしています。
昔から母に話を聞いていたせいか障害に対して普通の人よりは壁が少ない気がします。そんな私は気づかれない障害をもつ人が、比べることではありませんが、辛いことが多いように思います。
今回のナツメちゃんはまさにそれで、一見分からないけれどそのせいでさらに余計な苦痛を強いられていると思いました。アキトもまさか障害だとは思いもせずに悪気はなくからかってしまう。
そんなところにこのお話のリアリティを感じました。
その現実的な部分があるからこそ二人の愛がさらに、あたたかく輝いて見えるのだと思います。
何回読んでも泣いてしまいます。でもすごく心地のいい涙で、毎回読み終わると読んで良かったと幸福を感じます。
私も障害は誰もが持っている。当たり前のことで、障害という言葉すらおかしいんだと全ての人が理解する世界が来たらいいなと思います。