現実にはもういない二人の恋人姿を、私のショートムービーが未だに私に訴えかけてくる。不意打ちでいつも現れる、過去の二人のショートムービー。
いつもの日常生活を過ごしながら、突然降り注いでくる、私と彼の過ごした日々のショートムービー。
そのムービーが少しずつ色褪せてくることを私は誰よりも願っていた。
痛みも何も感じなくなるほどに、透明になったショート-ムービーを、誰よりも欲していた…。
2009/07/28 執筆。