かつての恋人の姿を見かけた途端、私の懐かしい恋心がじわじわと滲んでいくように感じた。その滲んでいく感覚が、まるで愛欲のカクテルが拡がっていく感覚のように思えた。
この、じわじわと滲んでいくような恋心は、
まるで、貴方への愛欲のカクテルの味がした。
愛欲のカクテルは、私の心臓の右側の小さな部屋を、
少しずつ滲ませていった…。
2009/09/09 執筆。
2009/11/06 修正。