浅葱桜~桜の花筏~

作者伊織 華


「君は俺のものだ。


誰にも渡さない。



俺の妻となり、死ぬまで俺といるんだ。」






1人の少女を愛し、愛に狂う男







「貴方の大切な人たちを…私が壊してあげる。



そして最後に貴方も殺して

あたしは彼の妻になるの。




貴女の顔が悲しみに歪む姿を想像すると、楽しくて仕方ないわ。」






その男を愛し、狂う女








「どこにいるんや…。」



「必ず…見つけだす。」



「無事でいろよ…。」





少女を純粋に愛する男たち。






嫉妬、束縛、監禁。


愛に狂った男女と




一人の少女に命をかける男たち。






幕末に迷い込んだ少女は

男たち…女までも愛に狂わせる。







そして




ーーーーー運命を狂わせる。