珊瑚島

生還せし少女の葛藤
謎の組織によって家族と、そして自分の身体を失った少女。
病によって死に、身体だけが残った少女。
お互いの欠けを補完するかのように、再び生を得た彼女を待ち受けていた現実とは。

「臓器移植」という斬新なキーワードを供えた、ちょっと不思議なお話。
また、そこに主人公の「生」への葛藤が絡んでいることで、物語に奥行きが出ています。
ファンタジー要素とミステリー要素を兼ね備えており、とても楽しめます。しっかりとした描写、文章もとても魅力的。
繋がっていく点と点、そして結末。
怒濤のクライマックスには圧巻です。

これから、ぜひ仲良しの兄妹になっていってほしいな、と。ラスト、心の中で呟きました。

ぜひ読んでみて下さい。