ある国に国家公認の組織があった。
目的遂行のためには、手段を選ばない殺し屋集団。
彼らを見た者は、誰も生き残れない。
噂だけで国民はその存在を恐れた。
中でも最強と呼ばれた殺し屋のコードネームは『タランチュラ』
大剣の金髪の男と深紅の刀の赤髪の女。
彼らの任務の後には街が一つ消えた。
国王が暗殺され、新たな国王が誕生し、その存在が処刑されることになった。
そしてタランチュラも。
彼らの処刑に人々はこれからの平和を喜んだ。
しかし、タランチュラは処刑台で処刑執行人から剣を奪い、国王を残した処刑場にいる全ての者を斬り殺した。
そして、その場から姿を消したタランチュラには世界最高額の賞金がかけられ、世界中の賞金稼ぎの標的となったが、その後、彼らの行方を知る者は誰もいない。
その3年後、二人の若き賞金稼ぎが旅立った。
大剣を背負った金髪と宝珠の杖を持つ赤髪の少年少女が。