仮面姫Ⅰの続き(未完結)。不良に囲まれ蹴り飛ばしたり、監禁されたり、求愛されたりする…予定。演技の天才少女と馬鹿な奴等の恋されたり、したりするお話。
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少女は嘆き、叫び、苦しんだ。
寝ても醒めても血の海で、その闇に光なんて射しはしない。
誰も助けてくれはしない。
誰も、アイツを助けてはくれない。
誰も、私を見やしない。
私のことなんて、見やしない。
私の声は届かない。
だから私は仮面を被る。
自分じゃない、私になって。
自分じゃない私が、アイツを救う為に。
自分じゃない私の助けを、誰かが聞いてくれるために。
こうして少女は仮面を被った。
唯一、少女に手を差し伸べたかつての少年を救う為に。