雪月華―緋―

作者倉永紗夜



淡雪降りしきる地の


仄かなる月影に立ち舞う華奢なる姿は


儚びたる紅雪




をとめに触るる雨は契りの猩々緋


をとめを振るる憶いは





飽くなき願いは


いつしか


消え侘ぶ思いと知るものぞ










いつか、この命枯れるとき

あなたの側で眠りたい