学生の頃から何度も読んでいます。何度読んでもラストが素晴らしくて胸がいっぱいになります。ずっとリセットをしたかったミヤコが最後に記憶を無くして生まれ変われたこと。永遠の存在を確かめたかったケーゴがそれを証明したミヤコを手に入れたこと。他人のために犠牲になってみんなの欲しいものを与え続けた2人だからこそ、この終わり方以上のハッピーエンドはないと思いました。ミヤコの持つ「ミヤ」というパーツを愛したエージと「永遠」というパーツを愛したケーゴでは、もとより渇望の度合いが違っていたように思います。そしてミヤコは言葉通り、永遠にケーゴを愛することができる子なんだと。本当に欲しいものを手に入れて、居場所を見つけた2人はようやく幸せになるんだなと私も幸せな気持ちになりました。また作者様の作品が読める日を楽しみにしています!