みふう

難しい
まるでフィクションを読んでいるような感覚に陥る作品。
何とも言えない読後感を、
どのような言葉で説明すればいいのか、
非常に難しい。

いじめという問題は、
どの学校にも当然のようにあり、
日常化しているのが現状ではないだろうか。
「いじめを苦に自殺」
昨今そんなニュースが後を立たず、
そのニュースを見て、
「またか」と思ってしまう恐ろしい慣れ。
そんな麻痺してしまった感覚に、
強烈に訴えかける力のある作品だと思いました。

話の中で心に響くセリフはいくつも出てくるのですが、
私的に一番、心にズシンと来たのは、
あとがきでの作者様の言葉です。

『いじめに軽い、重いはあるか?』

答えは簡単。
そんなものは無いからです。

いじめがあるということ自体が、
問題だからです。


いろいろと思うことは沢山ありますが、
多くの方に読んで頂き、
それぞれに感じ考えて欲しいと願っております。