HIKA-KYO

つり橋効果とクリームソーダ
どこか斜に構えて物事を見ているような、大人びてクールな高校生の主人公、ぼたん。

ぼたんの心友(ぼたんは嫌がる表現ですが)で、恋愛には計算高いが努力家のアケミ。
そして同じクラスのちょっと風変わりな男の子、星野。

そんな個性的なキャラクターたちが織り成す青春群像。

等身大の高校生たちがリアルに、心理、背景描写ともに丁寧に描かれている素敵な作品。

作品中の高校生たちはまだ大人に成りきれない幼さも残し、反面大人顔負けの知識を持っていたりとアンバランスなところがあり、思春期らしいなと感じることが出来ました。

そして、この作品は作中に散りばめられた比喩が素晴らしいと思います。

例えばタイトルでもある「恋はクリームソーダ」。
恋愛をクリームソーダに例えるなんて発想が豊かで凄いなと脱帽です!

つり橋効果についても、ぼたんと一緒に、なるほどと感心しながらアケミの説明を聞いている自分がいました。

最初はイケてないと思った星野くんがラストでは本当に格好良く思え、今後の二人がとても気になってしまいました。

まだ未読の方に、是非ともおすすめの作品です!