処刑の呪い
『あなたが古い一軒家に入ると黒い服を着たお婆さんが両手に斧と盾を持っている絵がありました。
お婆さんの名前はバーサル。
お婆さんの名前は絶対に忘れないでください。
あなたの夢にでてきます。そのときお婆さんの名前を言えないと目が覚めてから四日後にお婆さんがあなたを殺しにきます。』
出版社に勤める義之は長野で起きた「首なし殺人事件」の取材を担当する。
その犯行手口は一年前に起きた義之の彼女、美樹の同級生が殺害された事件と全く一緒だった。
取材を進めるうちに犯人の人間離れした異常さが際だってくる。
連続殺人は人間の仕業なのか?
それとも人知を超えた何かの力が働いているのか……
やがて恐ろしい「処刑の呪い」が事件にかかわっていることを知る。