愛した夫を失い、風俗で働き始めた母ある日母は大手企業の社長である聖司と結婚母は前の夫を忘れ、今の幸せに縋り付く聖司は夜毎、彩良の躰を求める地獄の始まり
愛に縋った女が居た
愛に捨てられた少年が居た
愛に狂わされた人生があった
全ては砂上の楼閣
求め、捨てられる
たとえ求めたモノを得られたとしても
其れはほんの一瞬の出来事
波が砂を浚うまでの細やかな夢