狼さんと赤ずきんの恋戦争

作者春町ナオ

全て彼女はかわして、いつかの童話の狼を見る様に俺を嘲笑う。いつも地団駄踏むのは狼。『童話と違うのは』『そこに愛があること』最後に笑うのは、狼か赤ずきんか。







いつかの童話に登場する赤い服の女の子

みたく彼女は俺を、サラリとかわす。

おまけにいつだって彼女にハメられて

地団駄踏むのは俺のほう。


それでも


あのしつこい獣と同じようにあの手この手

と諦めない。



「童話と違うのは、 」

「そこに愛があったこと」




最後に笑うのは、獣か女の子か。