ずっと、知らなければよかった。
私たちが、ブスだってこと。
…そうすればこんなに辛い気持ちになんてならなかったのに。
双子の姉妹、「美彩(姉)」「実菜(妹)」は、性格こそ正反対だが、顔は瓜二つのそっくり。
積極性がありハッキリとサバサバしている姉の「美彩(みさ)」、消極的でおとなしくマイペースな「実菜(みな)」。
2人は時に喧嘩して、支え合い、あたたかい両親のもと、何不自由ない生活をしていた。
大学2年生19歳のある時、姉の美彩は友人から「クラブ」の存在を教えてもらう。
平和でありながらも、刺激のない毎日にうんざりしていた美彩は、躊躇する妹の実菜を無理矢理誘い、生まれてはじめてのクラブ「VIP」に行くのであった。
そして、クラブ「VIP」での一夜の出来事が2人の人生を大きく狂わすことになる…。
ルッキズム蔓延る現代で、
真の愛とは?
真の価値とは?
2人が最後に出す、それぞれの答えとは…。