「ヒナタくんの気持ちはよくわかった」
「わたしと別れたいっていう理由も、
一応理解はできたと思う」
「一応はね」
「けど、全然納得できないんだよねー」
「寧ろ、わたしの変態度とお馬鹿さに
愛想尽きたって言われた方が、」
「…納得できるのも虚しいな…」
「でも、それなら治せって言われて
治るかわからないけど、」
「まだ改善の余地はありそうじゃない?」
「けど、そうじゃないと」
「君は、堂々と
わたしの隣に立っていたいからと、」
「わたしみたいになりたいと」
「そうなるまでわたしと別れたいと」
「そんなことを言ってるわけだね」
「…まー、だったら一生
恋人同士には戻れないわけだ」
「だって……わたしみたいになりたい?
あは!無理無理~」
「一生かかったって、無理だよ。不可能だよ。
というかものすごい無謀!」
「…変わっちゃったねヒナタくん。
前はそんなこと、考えてすらなかったのに」
「…だったらわたしたち、
本当に別れた方がいいのかな…」
「ま、それはさておいて。
ねえねえヒナタくん」
「グーとチョキとパー、…どれがいい?」
「え?………えっ?」
男なら
時には黙って
受け止めろ
「時にはパーよりもグーの方が強いってこと、
しっかりと体に叩き込…教えてあげよう」
「ちょ…っ!?」
(殴る気満々じゃん…!)
ふざけてますが
最終巻です
<注意事項>
未成年の飲酒は法律で禁止されています。
物語は全てフィクションです。
登場する人物・団体等は全て架空のものです。
<ご挨拶>
本作は『すべてはあの花のために』の続編3巻目になります
お読みになる前に①~⑧上中下・続編①②をご覧ください
この作品は作者の第一作13巻目、最終巻となります
START 2018.10.14
END 2019.08.10
Another Story 2020.03.23
※修正・加筆する場合があります。