櫻井

人間というもの
それなりに頑張って生きているフリーターの主人公。ある日、どうしようもない年下の彼氏に裏切られ、タチのすこぶる悪そうな奴らに売られてしまう――――

本来、人間は自分が1番可愛いものですし、綺麗事では生きて行けない貪欲な生き物です。
若い小説によく有りがちな無駄に強い正義感や潔癖な感情、偽善を取っ払った実に素直で素晴らしい作品だと思いました。
綺麗でない所があってこそ人間らしい。そして罪は罪、目には目を、ですね。
主人公や友人達の性格は好感が持て、シリアスながらストレス無くスカッと読めます。
とても面白い作品でした。