時雨
地震よりも凶悪ウィルスよりも怖いのは人の心
ランフランクウィルスの感染者達は隔離施設が崩れたために逃げた
「死にたくない」
ただそういう想いで逃げたのに、こんどは町の人達が自らの死を恐れたために殺されないように逃げるハメになった。
最後追い詰められたらジャニス達が必死で感染率の低さを訴えかけたのに、たった1人の
「だけど、やっぱり怖いよな」
その言葉で集団が同調し皆殺しにされてしまった。
最後、
目先の恐怖心に支配されてラフランクス感染者を皆殺しにしたあと、更に恐ろしい病が町を襲ったというニュース。
唯一救いの手段となりえたはずのラフランクス感染者は皆殺しにしてしまった中で町はどうなったのか。
そして町の人はまず最初にこう思っただろう
「あの時殺さなきゃ私達は死ななかったのに」
ホラーですが、グロい(のも多少はありますが)とか霊的な怖さじゃなくて、人間の真の恐ろしさを感じさせるお話でした。
人間が恐怖の渦に落とされた時どんな動物よりも恐ろしくなる、という話がありますが正にそれを記したようなお話でした
これを読んで感じるものは多いと思います。