優しい、世界。

作者昂耶

世界はきっと、優しかった。
僕等はきっと、正義だった。

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記憶の片隅で、

僕らの想いの中で、

その瞳の奥で、


ー 君が、笑う。 それだけを、望む。ー

「‘永遠’なんて、ない。」なんて、誰が決めたというのだろう。

「‘永遠’を、つくる。」なんて、誰が出来もしない約束をしたのだろう。


罪の意識は陰っていて、

その瞬間の僕らは、

いつだって、正義だった。


ー君が、泣く。それだけが、救い。ー

「大丈夫?」と言われたら、笑うしかなくなるのに。

「おいで。」なんて言われたら、たちまち泣きそうになるんだ。



優しい、世界。