まさーき

とても静かで、けれど音色を感じる詩集。まるで公園に降り注ぐ雨のような。
ずっと聴いていたい音楽のように、繰り返し再生したくなる言の欠片たち。

すばらしく洗練された言葉の連なりに、虜になった。

詩そのものもいいが、詩の後に続く補足説明の言葉に、心を奪われた。


「美しさと悲しさは似ている」と、

「かなしいときほどやわらかい詩ができる」と、

「死んだあともあんなに美しい生き物は桜だけだと思う」と、

「祈りとは、もっとも悲しい感情だと思う」と、

語る作者のセンスに脱帽。

絶品です。オススメです。