独楽 廻

真の孤独
この作品に書かれているような、「自分が自分では無くなる感覚」を、私も味わったことがあります。まるで世界の全てのものが意味の無い物のように感じて、人間社会にいながら、まるで自分が最後に生き残った、たった一人人間のように思う。自分の体さえ存在が怪しくて、意識だけが映像を見せつけられているような感覚。その恐怖と孤独は凄まじいものでした。あと一歩深い所へ踏み込んだら、私の精神はきっと壊れていたでしょう。だからこそ、この作品の本当に怖い所は、「真の孤独」を感じる所にあると思います。

あえて星はつけません。作品の価値は見る人 一人一人の主観で決まるので、あてにならないからです。星の数という概念に縛られるのは嫌です。僕の意見では、良い作品だと思います。