「あんた、ほんっとについてないね」
「え…?俺ついてないの…?」
10月31日―――ハロウィン
俺は確かにこの日
自分の部屋のベッドで寝ていた。
それなのに目を覚ました場所は――
「モ、モモ、モンスター界…?」
世にも奇妙な世界でした――。
「あんた今、確実に世界で1番不幸な人だよ」
“世界1不幸な人間”のレッテルを貼られた俺は
「可愛い顔…気に入ったわ」
「幸運な男にしてあげる」
「美良なんかより私の方が…」
「お前に美良はやんねえよ…」
「大好きっ…!」
「あんたが羨ましい…」
モンスターに囲まれて生活することに
なるのでした―――