始発は、不幸駅→終点は、幸福駅。【5節目『【種目/放課後】』P3追加】

作者藤堂 千笑

実の家族に見捨てられ、養子と迎えられた家は極道一家だった。最初は心を閉ざしていた叶織だったけれど、薮木家の優しさに触れ合う内に、ゆっくりだけれど心を開いていく。










突然、私の家族が変わった。




「お前は、もうこの家には必要のない子だ。」




そんな一言で。





私の新しい家族は極道一家。




でも――…





「おかえり、叶織。

学校は楽しめたか?」



「あれま、いいところに。

こっちにおいで。一緒にケーキを作ろう。」



「これから宜しくな!

何かあったらすぐに俺に言ってくれよ。」



「毎朝、一緒に登校しような!

皆に俺の姉貴って、見せびらかすんだ!」





皆、優しい。





「家族面すんな!部外者のくせに!」





次男を除いては。





始発は、不幸駅→終点は、幸福駅。







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