時は江戸時代。母親が亡くなって以来、はるは公家である異母兄弟である神代家に連れてこられるが、兄である右京は冷たく、居心地の悪い生活を強いられていた。



桜の咲く頃に君はやってきた。



この想いを伝えられたら楽なのに、それはどうしても叶わない。



君と俺が赤の他人で、同等であればよかったのに。



そんな叶わない願いは誰にも知られず、ただひっそりと君を見つめる。



手に入らないのらせめて一生傍にいておくれ。



愛しくて憎い君よ。





ああ、この世が憎い







※なるべく矛盾がないように、史実に基づきながら執筆していますが何分歴史に疎いため違和感を感じるところもあるとはございますが、ファンタジー小説とでも思いながら読んでくださると幸いです。