作品コメント
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- SHI~NA
嫉妬と愛憎
本編『紡歌』の少し前のお話。
殺伐とした家庭環境で愛に飢えていた少女のお話。
嫉妬
独占欲
その全てが愛情ですが
たとえ可能性のない相手でも
諦めず偽らずきちんと伝えないと
その本来持っている力は発揮しないのだと
人間が抱くことの出来る深さを教えてくれる作品です。
短い生涯を終えた霊たちに
人が抱える陰と陽
全てを支え合える人との出会いがありますようにと願わざるにはいられませんでした。 - 姫夕
消滅
キズナちゃんが出てきてくれたのでとても嬉しかったです!
消滅した魂は、二度と元には戻らない。
まるで、それはアリスに登場するハンプティ・ダンプティの最期の様に。
では何故、それを知りながら人は人を恨むのでしょうか?
何故ハンプティは高い塀に上ったのでしょう?
私は、どちらも求めたからだと思います。
人は誰かを求め、愛し、恨み、また愛します。
ハンプティはきっと、自分を見てくれる人を求めていました。
今回のヒロインはとてもハンプティと似ていました。
それでは長々と失礼しました!! - 純子
悲しい魂
『紡歌』とは違い悲しい結末でした。
そうですよね。
全ての魂が救われるわけではないんですよね。
人は愛がないと救われないんだなと思いました。
誰かの愛に支えられたり、誰かへの愛が生き甲斐になったり…。
本当の愛って執着とは違うと思います。
だから救われずに間違った方向に進んでしまったんでしょうね。 - 天美 泉
短く悲しい人生
紡歌、縁歌、鎖歌の順で読ませていただきました。
前の2つと大きく違うのは、未練を残しこの世に留まった霊が、天に還れなかったことですね。
キズナの努力もむなしく、愛しい人を手にかけてしまった少女。
15年という短い人生で、愛を掴むことができなかった少女。
親の愛、恋人の愛、どれもが偽りだったと気付き、とうとう怨みが爆発してしまったわけですが
本当にそれらは偽りだったのでしょうか?
娘を失った両親が、少しでも悲しんだかもしれない。
金ヅルなどと言いつつも、自分を愛してくれた少女の死に俊くんだって涙したかもしれない。
もし僅かでも少女に向けられた愛があったなら、哀しく幕を閉じた魂に教えてあげたかったです。 - 日下奈緒
愛されたい気持ちが・・・
誰でもいい 愛されたいと願う気持ちは人間なら当たり前ですよね
侑夏もそうだったのに違いありません
だけど愛された記憶がなかったばかりに人の愛し方を間違えてしまった
侑夏の魂がキズナによって引き裂かれた時の彼女の涙
本当に誰か侑夏を助けられる人いなかったのか~と叫びたくなりました
だけどそれを行ったキズナは心にもっと深い傷を負っているはず
そしてその傷は使命が終わるまで続くんでしょうね
キズナの使命が終わるまで見守っていきたいと思いました - 暁人
愛憎
人に愛されない人。人を愛さない人。いったいどっちが、虚しいのでしょうね……?
この作品はあとがきにも書かれているように『愛』テーマに執筆されています。
私も桜華さんと同様に、こんなふうに思っています。とは最初は優しいものですが、度が過ぎると愛憎に変わり、やがては憎しみにへと変貌するのです。
ですから、私から見るとこの作品のもうひとつのテーマ『愛憎』ではないのかと思います。