命を終わらせる。その願いと引き換えに得た暖かさが、こんなにも柔く胸を裂くなんて。





咲き誇る花さえも


眩しいほどの白に染めゆく



降り積もる雪に



涙すらも凍らせて





やがて人は



永久の闇に響く唄を聞くだろう




――これは

歪んだ願いと時の中で巡り逢った

男と赤子の物語。




評価・感想有り難うございます