――信頼を得たいの。こいつが突飛なのはいつものことだが、今回は度を越している。付き合うつもりはないが、暇つぶし程度に口添えをしてやらんこともない。

俺の声は聞こえますか




どんなに叫んでも、喚いても、俺の声は届かない



荒れ果てた拳に消毒液を垂らす毎日



離れていった家族など俺は知らない




悲しみにくれる少年は、やがて独りになる。


しかし、その孤独は糸もたやすく崩れ去る。

屍が積もる場所に現れた少女によって、少年は今までにない輝石に躓く。


「大丈夫か?ほら、手」


「泣くようなことか?これ」



何も信じるな。耳をふさいで、拒絶しろ。

何もいらない、必要ない。必要とされない…っ!



さ、行こうか



浮上し始めた多くの違和感と、多発するトラブルを乗り越えながら少年少女は確かな信頼を寄せていく。



――サンキュー、な!




そんな、一つの悲しい結末までの話。