Mid. Knight

止まらない
一度読み出すとページを捲る手が止まりません。
設定もストーリーの運び方も圧巻でした。
少しホラーとサスペンスが混ざった雰囲気も良いスパイスになっていて、最後まで心臓をバクバクさせながら読み進めました。

物語内の哲学的で辛辣な人間に対するコメントにも色々考えさせられました。
ヒトは宇宙の真理に逆らってはならない、と私も個人的に思います。
人工的に自然の法則をねじ曲げたが故に、I、J、KとRは不幸の沼から抜け出せないのですから…。

最後に衝撃的なラストについて。
個人的に私はこの結末に大賛成です。むしろ、『KとR』はこういう風に終わらなくてはならないとさえ思います。
続編を読みたい気もしますが、やはりこの結末が一番美しいと思います。


言葉では言い表せないくらいいい作品でした。
是非書籍化して欲しいです。