キミのいない世界で

作者ひなた こころ

 

 

「水希へ

忘れないでどこにいっても僕は水希の味方だから、

キミが微笑んでくれるなら、

僕は自分の全てを掛けられる…

世界で一番キミが幸せになるなら、

僕は喜んでキミの前から居なくなるから

 

だから最後に、この手紙だけは読んでください、誰よりもしあわせになって」

 悠より

 

冷たい朝焼けの空気の中、ポストに入ったその手紙を…あたしは夢中で開いた…

 

今日あたしは結婚する。