きょうこ

これが真実
ここまで主人公に共感できなかった話は
初めてかもしれません。
世に数多くある「不倫」「禁断の愛」を
題材にした作品の中にはそれを美化し、
正当化したものが殆どであるのに対して、
この作品はある意味その真実を語っていると思います。

何かを得れば何かを喪わなければ
ならないというこの世の常を、
この主人公は知らずにいたのだと思いました。

私は不倫愛を否定も肯定もしませんが
実際にその経験がある方はたいていが
止むに止まれぬ事情というより
このようなエゴの表れなのだと思います。

目を逸らさずに見て頂きたい
現実がここにあるかと感じました。