Saya

生まれ変わって
月光姫(上)の続きの物語です。

真姫を失い、18年後教師となった圭介の勤める高校に、月光姫と真姫の生まれ変わりの美月姫という少女が現れるところから物語は始まります。

そして冬悟の生まれ変わりである優雅という少年も現れます。

中編はかなり没頭して読みました。

全体的に圭介目線で描かれている場面が多いのですが、圭介の気持ちにとても共感できました。

スター性のある優雅ファンの方が多いのかもしれませんが、個人的には大人の圭介を応援したい気持ちになります。

ラストは本当に切ないです。

自分が冬雅の生まれ変わりだと知った圭介が、同じ過ちを繰り返さないために、必死に美月姫への想いをおさえこむ場面は、泣けてきそうです。

かつて月光姫は、冬悟と冬雅の両方から愛され、また月光姫も二人の男性をそれぞれ愛するようになりましたが、現世でもその愛が続いているのだと感じます。

しかし同時に前世と現世は同じではなく、新しい別の人生でもあるのだと思います。

後編でどのようなエンディングへ向かうのか楽しみです。