大都会に降ることはあっても滅多(めった)に降り積もらない雪の上に点々と続く、゛雪の足あと ゛。それはいつも彼女の家の前を、ちょっぴり大人のムードのスーツ姿で通って行き一目惚れし、いつか恋焦がれててしまった!あ・の・人の゛雪の足あと ゛? 恋してしまったがために、いつも声一つ掛けられずに後ろ髪引かれる思いで反対方向へと通学していっていた彼女。この真っ白い雪の足あとの向こうに、あの人がいるんだと思うと、いてもたってもいられなくなってしまう彼女。あとを追い駆けていって『好きなんです』と抱き締めたい気持ちに駆られてしまった彼女の恋の行方ははたして・・・