校内のイケメン兄弟と実は血の繋がった家族だと突然知らされた小夜子は、家族の絆を繋ぎ止めるため、自分なりに家族としての役割を果たそうとするが……!?
【可愛い子には、手を出せ】
それが、高嶺兄弟の教訓らしい。
「小夜子、可愛い子友達にいないの?」
「いないし、いても言わないし」
こんな奴らが自分と血の繋がった兄弟だなんて、知りたくもなかったのに。
「小夜子には彼氏、いないの?」
「つれないなぁ」
しつこい。
本当にこの人達とあたしって、三つ子なわけ?
ふざけてるよ、ママ。