神童椅子取ゲイム

作者源近

彼女たちは今日この時間もただひたすらに勉強する。あの名門高校、「神選高校」へ入学するために。

「神選高等学校」



それはIQ200越え、顔面偏差値80越えの、通称「神に選ばれし者」しか通えない、どこにあるのかも分からない高校。


その高校へ入ることを夢見て、彼女たちは今も、ただ黙々と勉強を続けている。


IQを上げ、他人を蹴落とし、時に関係を断ち切りながら。




――名門校に入学するためなら、私達は何でもやる。何と引き換えにしてでも、絶対に入学してやる。