聖凪砂

何気ない場面に料理が
作者もあとがきで触れられていたように、この小説は『食卓論』という題名の通り、料理が作品の中にいろいろとちりばめられている。
それは、食事を疎かにする彼に食事をとらせる為もあるけど、その中で人見知りの彼の心を食事を取る中でゆっくりとほどいていく。
でも、本来食事というのは、家族の会話をするところであり、そういう意味ではすごくあっている。
「NOT RELEASE THE 彼女」を読んだ後だったので、本来ならもしかしたらと思う場面のハラハラ感はなかったのですが、その分、愛はこの時こんな風に思ってたんだ~と違う意味で楽しませてもらいました。