あの初夏の夜拾った

あの羽が始まりだった




「なぜあなたは私を助けるの?」




「……さてな」



あなたはそう言って

長い指を私の頬に寄せた





100年に一度だけ

君の指は私の頬に届く



切ない恋愛中心の

現代和風ラブファンタジー