ゆず
言葉が見つからない
最後の3ページで
私は言葉を失いました。
意味深な言葉の後の、
大きな大きな擬音。
喉に何かがつまったように、
きゅうっと首を絞められたかのような、
そんな言いようのない感覚に陥りました。
これがノンフィクションの力であろうか。
鬼気迫るリアルさは、切ないほどに簡潔に描かれ、程よい間をもたせた文章が、読むものに息をつく隙を与えない。
これがノンフィクションだと言うならば、書いた作者に拍手を与えたい。
どれほどの苦悩の中で描きだされたのだろうかと。
あの真っ暗なページから、書き表せれないほどの、切なさと悲しみと強い怒りを感じた。
きっと何ページ分もの想いが、あの暗闇の中に溶け込んでいるではなかろうか?
短いページ数の中で、多くの問題提起を投げかけられた作品だと思います。
深く考えさせられました!