誤差丸

あるひとりの男の「青春」
これをただの闘病記だと思ったら痛い目見ます。
何故ならこれは「ただの闘病記」ではないからです。
筆者がかかった白血病を軸にして綴られてゆく、様々な人間模様。出会い、別れ。
自分には、この作品がある意味「青春もの」にすら見えました。
上質なストーリーよりも上質です。
いろんなことを通過した上でのあの終わらせ方は素晴らしすぎて沁みます。