彪
嘘と衝撃と悲しみ
強気な莉子とつかめない秋、二人とも魅力的で読み出してすぐに入り込んでしまいました。
殺し屋と依頼者として出会った時の最初の会話が個人的に好きです(゚∀゚)
二人とも嘘をついていて、嘘だらけだったけれど、芽生えた愛は嘘偽りないものだと信じてます。
やはり結末は、やるせないような、暗い気持ちになりますがこれもまた秋らしいと思いました。
殺し屋としてのやり方を貫いた秋の本当は殺りたくなかった思い、察します。
この小説は最初から最後まで暗い美しい海のような、そんな雰囲気でした。
登場人物の発言や行動でその人物の真意を伝える書き方もまた雰囲気にあっていました。
ふと読み返したくなるくらい頭に残る、すごく印象深い作品した。