高瀬なるみ

美しくてどこまでも切ない物語
完結おめでとうございます。
いつも更新が楽しみでした。

学祭で偶然憧れていた画家の響平さんに出会った主人公の冬樹ちゃん。

三人称で書かれる長編小説は、丁寧な表現と言葉によって、独特の世界観があります。

恋愛、友情、家族。どれも複雑なものがつまっています。
簡単に言い表せれない冬樹ちゃんと他の人物の深い繋がり。

綺麗で儚く、そしてどこまでも切ない。

だけどこれだけじゃ言い表せないような、色んな感情が混ざっています。

共感し、キャラクターに感情移入したり、言葉が胸に突き刺さり。
読んでいて何度も涙を流しました。

冬樹ちゃんが響平さんとのやり取りで見せる表情は本当に可愛くて。
でも時にすごく寂しそうな顔も作った笑顔の裏で見えていて。

この物語に登場する主要の男性キャラはそれぞれ良いところがあって、素敵で好きになってしまいます。

ゆっくりだけど、確実に進んでいく物語。
Vol. 2に続くストーリーがこの先どうなっていくか本当に気になります。

素敵な作品ありがとうございました!