高瀬なるみ
それは確かに運命だった
海外旅行で偶然出会った莉緒ちゃんと修吾さん。
そこにいる間彼女は彼と共に旅をし、彼のいい所をたくさん知る。
修吾さんが自分の撮った写真、行った場所について語る所は、彼がキラキラと輝いているように見えて、本当に素敵でした。
作中の一つ一つの言葉に真剣に目を通してしまうのも、こんな場所に行ってみたいなと思ってしまうのも、切なくて甘いのに終始綺麗なままの雰囲気は、さすがです。
私は二人が出会ったのも、再会したのも全部運命だったと思います。
幸せで甘い二人が読めたのはすごく幸せでした。
運命の恋だった。だけど、一緒にいられなかった。
莉緒ちゃんよりも夢を優先してしまう修吾さん。
五年のも時間は長すぎて。待てる人は本当に僅かだと思うんです。
二人の相性は、ぴったり。ただ、タイミングと“その時”に描いていたやりたいことが、合わなかっただけ。
結ばれることはなかったけれど、その想い出が宝物となってずっと心に残ると思います。
相手の幸せを願えてこそ、本物の愛。
深く考えさせる、本当に素敵な作品でした。読んで良かったと思っています。ありがとうございました!