めぐり飛空

約束なんて、なんの意味も無い―・・・。
大学生のリオは、遠い異国スペインで日本人カメラマンのシュウに助けられる。

その出会いは運命だった。


すっきりと読みやすい文章にどんどんページが進んでしまいました。

異国の街の風景や、日常が織り込まれており、自然と思いを馳せます。

そしてリオとシュウの不思議な関係から、男女の関係になるまで物凄くドキドキしました。

ドラマのような2人のやり取りとセリフ。
展開に憧れてしまいます。

日本で再び彼らが出会ったのは、本当に運命だと思いました。

そのまま、幸せに。
一緒に夢を追いかけて欲しい。
そう涙しながら読んでいたのですが…。

「約束なんて、なんの意味も無い―・・・。」

この言葉を見た瞬間、我慢していた涙が一気に溢れました。

望んでいたハッピーエンドじゃなかったけど、ある意味ハッピーエンド。

切ないけど、愛の溢れる物語でした。


オススメです。