きたみ まゆ

優しい雪解け
心休まる美しい田舎町の情景と
憧れだった東京での生活

主人公を取り巻く環境は
そのままふたりの幼なじみを現しているようで
その間で揺れるみどりの心境に素直に入り込むことが出来ました。

拓海との関係に傷つき東京での生活に疲れたみどりが
10年間ずっと揺らぐ事のなかった俊介の優しく強い想いに気付いた時

故郷に甘え帰る事を選ばず、自立した自分になれるまで待っていてと言う姿に胸が暖かくなりました。

このふたりに暖かな春のような日々が訪れますように。