作品コメント
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- やなぎみお
変わるもの、変わらないもの
幼なじみだった3人の、思いが素敵な文章で綴られていました。
日々変わる都会の生活にうまく適応する拓海
適応出来ずに葛藤する、みどり
変わらない地元で暮らす、俊
拓海の変化に戸惑いながらも好きな気持ちを持ち続けるみどり
そんなみどりを思い続けた俊
最後には前を向けて歩きだした、みどりに嬉しくなりました。
いろいろな意味の卒業を味わう事が出来る作品です。 - きたみ まゆ
優しい雪解け
心休まる美しい田舎町の情景と
憧れだった東京での生活
主人公を取り巻く環境は
そのままふたりの幼なじみを現しているようで
その間で揺れるみどりの心境に素直に入り込むことが出来ました。
拓海との関係に傷つき東京での生活に疲れたみどりが
10年間ずっと揺らぐ事のなかった俊介の優しく強い想いに気付いた時
故郷に甘え帰る事を選ばず、自立した自分になれるまで待っていてと言う姿に胸が暖かくなりました。
このふたりに暖かな春のような日々が訪れますように。 - よんり。
三角関係の切なさと温かさ
みどりと俊。
みどりと拓海。
“好き”の気持ちの持ち方や表現の仕方がそれぞれで、
相手を思い遣り、相手を傷付け、相手を愛おしむ。
そんな3人の気持ちが切なく、また温かく伝わる作品です。
みどりの心が俊の愛に癒されることを願っています。 - うのたろう
金色のノスタルジー
この作者さまは、どまんなかを書かせたら天下一品です。
ダーツの20点のさらに中心を迷わず射抜く精度の持ち主。
まずはなにもいわずに反射的に拍手です。
物語は、不器用なこどもたちの成長と三角関係。
高校を卒業してからの10年間は長いようでとても短い。
そのなかで目に見えた成長をするおさななじみと、なにひとつ変われない主人公のあたし。
そして大切なもうひとり。
この三人のキャラクターのベタさがいい。
赤、青、黄色の信号機みたい。
たとえひとりでも精度がぶれて違う色になってしまったら、こんなにうまい作品はできません。
またこの作品は全体的なノスタルジックなにおいもいい。
鼻からはいって、胸につんと染みてくる。
いもむし、蝶、蛾。
そんなイメージの三人。
あなたは誰に自分を照らしますか?
おすすめです。 - 紫saram
絵のような作品
本格的な☆大人の恋☆のお話でした。
☆彡
寒くても暖かい町の情景や、都会的なマンションの冷たい一室が、くっきり目に浮かぶくらい素晴らしい描写です。
絵のような作品……。
それに連鎖する心の動きも見事に表現されています。
切なくて◎ - 櫻 叶
切なくて、暖かい
ラストまで読む間、拓海からは冬を、俊介からは春を感じてました。
変わってしまったものと変わらないもの、
それをこんなに切なく、暖かく表現できてるところが凄いな、と思いました。
みどりが、手紙をくれたのが俊介だと解るや否や、飛び出していったところが嬉しい気持ちになりました(*^_^*) - 睦葉
素敵な作品でした。
自分の学生時代を思い出す作品でした。
こんな大人になりたいと思い描いていた大人像からは遠く離れてしまっているし、その時はこの恋は永遠だと思っていた相手とも良い別れ方は出来なかったけど必死だったなって…昔があったから今の私がいるんだよね… - 麻井深雪
雪化粧の春
春をテーマにした作品では桜が描写に使われることが多いですが、あえて雪景色を持ってきたところで物語をぐっと大人っぽく切ない雰囲気に彩っています。
淡々と書かれる回想が、まるで独白を聞いているようで、切なくノスタルジックな気持ちにさせられました。
読者を自分の世界に連れて行くのが上手な著者さまだな、と感じました。
内容は大人の読みもの。
胸キュン恋愛ものではありません。
結末が想像できてしまう書き方なだけにひたすら切ない空気が漂います。
主人公の行動を止めたくなってしまうような…。
早く気づいて、とそんな気持ちにさせられます。
それだけにラストは温かな気持ちになりました。
途中で挿絵的写真が入っている作品を読んだのは初めてだったんですが、これがまた気持ちを盛り上げてくれました。
切ないお話が好きな人はぜひ。 - はる
共感
北国という設定のせいか、情景が浮かんできて共感できる部分が多い作品でした。
雪だるまのシーン大好きです!
私にも似たような思い出が……
ですが、瑠愛さん独特の綺麗な描写書きが少なくすこし残念でした。
三人の微妙な関係や東京でのシーンがもう少し欲しかったような気がします。
ページ数の制限があるので難しいかもしれませんが…続編やサイドストーリーで深く展開していくことを期待します!! - 清乃
タイムカプセル
――10年の時を経て、初めて明かされる真意
名無しの手紙に込められた想いは、10年の重みを持って彼の元に還ってくる
この手紙を彼は一体どんな気持ちで見つめたのだろう。
そんな、文章に起こされてない部分を想像すると、切ない余韻は涙をさそう。
「優しさとは何か?」
この疑問に未だ答えを見つけられずにいる私にヒントをくれた作品。
彼女が故郷を旅立つ時、彼はどんな思いでその小さく、遠くなっていく背中を見つめていたのか。
自己満足を越え、相手を思いやる気持ちは粘り強く、そう簡単には曲がらない。
だからこそ、10年の時を経てなお、真意が明かされたのだと思う。
10年の間、彼女に1度も探りを入れることなく、じっと故郷で待ち続けた彼の強さ、彼女のペースに合わせることの出来る彼の姿は天然の輝きを放っている。
派手さこそないが、温かい希望の光を、耐えることなく。 - とりい☆ゆり
甘酸っぱい物語
大人になる速度はひとそれぞれで、目指す場所もひとそれぞれ。好きな人と重なる未来を夢見たくても、叶わないこともある……
どこか切なくて、甘酸っぱい、素敵な物語でした。 - せもと ゆずは
切ない…
読み始めから、惹きつけられるようにページを進めていきました。
そして、最初から
「俊ちゃんカッコイイ!!」
と思っていたので、ラストの展開がめっちゃ嬉しかったです(ノ∀<*)
幼なじみという関係から恋に発展。
その難しい状況をていねいな文章でつづり、切ない心情がすごく伝わりました。
途中は切なすぎて、胸がギューッ!とワシづかみされた感じでした(;_;)
読み終わったあと、【頑張ろう】という前向きな気持ちにさせてくれる作品ですww - 旬嘉
変わらない景色
10年の歳月を経て、変わったもの、変わらないもの…。
大人になっていく過程で誰もが経験する想い。
そんなものが詰まっているように感じました。
それ以上に、すれ違ってしまったままの恋が切なくて…(>_<)
待ち続ける純粋な俊介に、完全にやられました(笑)
穏やかな田舎の景色。
それだけはいつまでも変わらないのでしょう。
素敵な作品をありがとうございました。